以前、いわゆる「視える」ひとたちに会うと、あなたは感情を感じるのがあまり上手ではないひとね、と言われることが、何度かあった。
自分では、そうかなぁ、でもふつうにむかむかしたりもするし、感情を感じているけど……とは思っていたのだが、ただ、心当たりもあった。
わたしは少女の頃から、つらいときにも人前では「平気なふり」「しあわせなふり」をしたがる人間ではあったから、抑圧している感情がたくさんあるのだろうな、と思った。
そして、それと関係あるのだろうと思うけど、自分と世界のあいだに、いつも薄い膜が張っているような、隔たりの感覚を感じることが多かった。
そうした傾向は、コースと出会ったのち、だんだんと薄れていったけれども、それでもそのように、「感情を感じるのがあまり上手ではありませんよね」と言われることが何度かあった。
2016年から2019年の3年ほど、わたしはスリランカのサウス・コーストにある、アーユルヴェーダの滞在型のホテルに住んでいた。
その滞在のわりと初期に、ホテルの滞在客であった日本人女性に、やはり、「感情を感じるのがあまり得意ではないよね、ハートに大きなエネルギー・ブロックがあるね」と言われたのだった。
「こういうふうにしなきゃ、って頭で考えるのをやめて、もっとハートの声に従ったほうがいいよ」と。
この頃、べつの機会にも、おなじ「ハートに従いなさい」というメッセージが繰り返しやってきていた。
たとえば、スリランカに来る途中で立ち寄った香港で、滞在していたゲストハウスに訪ねてきてくれた友人が、突然、壁に飾ってあった書を指さして、「あれがあなたの今回の旅のテーマよ」と言ったのだ。
彼女がそう言った瞬間、わたしは、「きた、これは聖霊のメッセージだ」と直感した。
そこには少し崩した字で「随心」と書いてあったのだが、とっさに読めなかったわたしは、「それどういう意味?」と尋ねた。
すると、にっこり顔の友人と、すぐ近くでわたしたちの会話を聞いていた宿のスタッフが、声をそろえて言った。
「Follow your heart!!」
そんなふうに、何度か続けてメッセージを受けとっていたわたしは、「そうか、今回のスリランカ滞在は、ハートに従うっていうのがテーマなのね」と、旅の最初から、意識してはいた。
でも、当初わたしが予定していたスリランカ滞在は6か月であり、まさか3年も費やすことになるとは、そのときは思っていなかった。
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